シンセサイザー Lotus(仮)の製作

はじめに

 学生の時(2011年)にAnalog2.0というGajeさんが設計されたモジュラーシステムシンセサイザーを製作した。

https://gaje.jp/analog20/index.html

 回路の知識やスキルも無い「シンセサイザーが欲しいけど無いから作るか!」の思いだけでスタートした。基板を購入し、部品を集めちょこちょこと製作。紆余曲折あったが1年ほど時間をかけて完成した。

 

あれから10年たった。もう一度シンセサイザーを自作してみたいと思う。今度は自分自身が設計したものを。

 

シンセサイザーの構成

 シンセサイザーを作る!と言ってもどういったものを作るか方向性は決めなければならない。下記の項目を考えてみた。

・Prophet-5的な音が出せること。

 私自身がProphet-5の音が好きであることに加え、Prophet-5で使用されていたICのコンパチ品が容易に入手できるようになったのが理由だ。ただ、あくまで「Prophet-5的」である。Prophet-5を作るわけではない。自分が使いやすいように構成を変更しようと思う。

・ポリフォニックアナログシンセサイザー、同時発音数は4ぐらい。

 モノフォニックでもいいけど和音を出してみたいとこ。構成の詳細な検討が必要だ(  `・ω・´ )

・サイズはできるだけコンパクトに

 大きくなってしまうと持ち運びが面倒なので。

・後々拡張できるようにユーロラック/モジュラーシンセの規格に合わせる。

 Analog2.0で完成した後も回路を追加していたので(元のAnalog2.0からVCO、入力、EG、ディレイ、リングモジュレータを追加)完成した後でもモジュール(自作問わず)を追加できるようにする。

 

これらを元に構成を考えると、

・8VCO(4VCOでも可)

・4VCF

・4VCA

 ここら辺はProphet-5を参考に設計してみる。リングモジュレータとかはひとまず保留

・EG、ノイズジェネレータ

 タイマIC555とかで製作できるけどここはマイコンを使って回路の規模を落としたいとこ。

 ノイズジェネレータはトランジスタで作るかマイコンで作るかは要検討。

・LFO

 シンプルにオペアンプで作った発振回路でいいかなーと思う

・エフェクター(リバーブ、ディレイ、コーラスなど)

 出力段にエフェクターICを挟もうかなという程度で構成

・MIDI IF、CPU

 MIDIキーボードやPCで制御したいので加える。これは以前作ったIFを元に設計。あとポリフォニックなので各VCOにCVを渡す必要があるのでそこらへんも加える。

・電源

 重要、Prophet-5は±15Vで動作しているが昨今のモジュールは±12Vで動かしているのでそれに合わせる。また、マイコンを駆動させる用の5Vも追加する。

 

 こんな感じかなー(´・ω・ ` )と、実はもう製作に取りかかっており、電源と電源の動作確認のための電子負荷を製作した。次はVCOを作る予定。といっても知人の方から別でVCOなどのモジュールの製作依頼が来ているので(!)それを進めつつ製作していく。もしかしたらそっちの内容も盛り込んでいくかも。

 実際に製作すると変更箇所は多々出てくると思うのでその時は考え直してみる。

 

 あと、これから製作し始めるシンセの名前を仮でLotusと決めた。私が何かに名前を付けるときは名前を決めようと思った日の誕生花から引っ張ってくることが多い。7/3の誕生花にはヒメユリやマツバギクなど複数あるが、最初に出てきたハスを選ぶことにした。ちなみに誕生花は調べたサイトによってまちまち。